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4月9日 待機児童について [社会保障]

 今、保育園に入れない待機児童問題がクローズ・アップされています。「就活」とか言う略語が生まれ、世の中大変だなァー、と思っていたところに、またまた「婚活」が生まれ、今度は「保活」だと! 妊娠中からご両親は、お子さんを入れる保育園探しを心配しなければならないと言います。

 杉並のお母さんたちから「保育園を増やして」の運動が始まり、各区にそれが広がっています。くわしくはお知らせ出来ませんが、今日は「待機児童」という言葉について。

 「待機児童」というのは、どうやら「行政用語」のようです。というのも、「保活」で認可保育園に行き、満員で入園を断られた場合、「空きが出来たら入園したい」と意志表示しないと「待機児童」に換算されないのです。そうした制度的な事を知らないまま、困惑したまま帰って行く親御さんが多いのではないでしょうか?

 フランスでは、不況にもかかわらず、依然として出生率が下がっていないといいます。色々原因はあるでしょうが、はっきりしているのは保育園を増やしたこと。日本でこれが何故出来ないのでしょうか?

 先日、NHKで、もっと包括的な女性と仕事の問題も取り上げた番組、日産の取締役まで出ていた、視聴者参加の番組をやっていましたが、何時ものように雲の上の話をしているようで、見るのを止めてしまいました。
 今思えばちゃんと見ておけば良かったと思います。おそらく問題を拡散してしまう内容だったのではないかと思います。NHK! 何時ものことですから。


4月4日 生活保護受給者はパチンコをしていけないのか? [社会保障]

 先月末、兵庫県小野市で、生活保護費や児童手当費でパチンコをするのを禁止する「福祉給付制度適正化条例」が可決されたと言います。
リンクはこちら http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130403/plt1304031218004-n1.htm

 この記事では、例によって片山さつき女史が登場し、「生活保護の不正受給はケースワーカーが調査しているが、1人で100件以上も抱えて、目が行き届かない。条例には、それを市民がカバーする面もあり、大きな意味がある。市民の通報責務も、地域コミュニティーで助け合ったり、ルール違反を注意するもので、努力義務のようなもの。罰則もなく問題ありません」と述べています。

 万一、そうした行為が発見されたとしても、注意されるだけとのことですが、ますます保護が必要な人の足を遠のかせることになるでしょう。

 現在、生活保護費は地域や世帯の人数によって、差がありますが、東京の区部の場合、1人世帯で月額約137、000円、3人世帯で約170、000円、高齢者単身でなんと約80、000円という安さです。(データはWikipediaより)

 私はパチンコをやりませんので、最低いくらかかるのか分かりません。不正受給者ならいざ知らず、圧倒的多数の受給者は、今の給付金額では、パチンコで散財する余裕などないでしょう。いくら市民の多数が支持しているからといって、人のささやかな息抜きを奪うのは許せませんし、監視社会への第一歩です。そのことは自民党などが散々批判してきた、旧ソ連(似非共産主義社会)へ向かうことではありませんか?

 対して今の国会議員の歳費は、年額2,200万円(他の手当てを入れると4,200万円)と言われています。これに政党助成金が各政党を通じて、議員に回っていることでしょう。 調査費での海外旅行はあとを断たず、消化出来なかった助成金も返還しない、こんな不正(あえて不正と言います)を働いておいて、わずかばかりの保護費を削ろうとする。それに恥を感じない人間は、議員としての資質も資格もないと言わざるを得ません。

 数十年後の日本は、高齢化社会になると言われているとき、社会保障の拡充と制度設計は、緊急の課題でしょう。それを自分の狭い視野に入るだけのことで、生活保護費や社会保障を抑制を計る片山女史のような人は、議員の職務を放棄していると言わせていただきます。なにより、人間としての品性が全くありませんね。

 今、日本は「格差社会」と言われます。片山さつき女史のような自分を選民と考えている議員の策動を許せば「奴隷社会」になるでしょう。


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