世界12月号 [世界の動き]

昨日、ひょんな事で雑誌「世界」を買いました。世界12月号の表紙が目に飛び込んで来たのです。特集として「世界恐慌は回避出来るか」となっていましたが、どちらかというと「陸山会事件判決を問う」に興味を持ったのです。何しろ分厚い雑誌で陸山会はまだ読んでいません。目次をめくると「ウォール街を占拠せよ」とあります。ジャーナリスト、ナオミ・クラインさんの、行動に立ち上がった人々に対する集会での激励の挨拶でした。内容は今日の格差社会を作ったたった1%たったの人たちに対する抗議と、99%の人々が立ち上がればより良い世界が切り開かれること、又今回の運動が深い基盤に立脚しており、容易に収束しないであろうこと、しかしながら注意深く運動を継続することを呼びかけています。

マイケル・ムーア監督が映画「キャピタリズム」の最後で「私一人で戦うのはもう限界だ。皆立ち上がれ」と呼びかけたのが2009年末でした。それから2年、ナオミ・クラインさんもこうした運動が2008年にイタリアで、それがギリシャ、フランス、アイルランドに飛び火し、ついに危機が始まった大元の場所に戻ってきた、と述べています。 世界の人々の大きなうねりが感じられます。

この翻訳を読みながら、(翻訳にもかかわらず)何と説得力に富んでいることだろうと思うと共に、惹きつけて止まないリズムを持っていることに気づきました。ついつい峠三吉さんの詩「人間を返せ」を思い出した次第です。このブログを訪れた方にも是非読んで欲しいと思います。

この12月号には他にも八ツ場ダムについてや沖縄密約について澤地久枝さんの文章も載っています。両方ともマスメディアでは報道が少なくなっているし、とりわけテレビでは深層まで突っ込んだ論評がありません。こうした雑誌で情報を補い、自分の意見を持つことが大切と感じた次第です。


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u-ko

SAORIKO日記にコメントありがとうございます。
沖縄密約についての澤地さんの文章、私も興味あります。

http://www.yuukoharada.com/2011/09/blog-post_9872.html
by u-ko (2011-11-22 00:09) 

メタボ親父

SAORIKO様
コメント有難う御座います。友人にもこのブログを紹介していないので、貴方が第一号です。ところで23日、私も東京労働学校の資本論講座のガイダンスに行ってきました。1月から受講しようと思っています。講演してくれた方は友寄英隆さんですが、著書を2冊も買ってしまいました。と言う訳で読みたい、又読まなければと思う本が一挙に増えてしまいました。
今後ともよろしくお願いいたします。

by メタボ親父 (2011-11-25 02:32) 

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